出産が近付くと、多くの妊婦さんが気になるのが、「いつ陣痛が来るのか」ということ。陣痛ジンクスとは「これをすると陣痛が来るかも」といわれている言い伝えや習慣のことです。
医学的根拠はないものの陣痛を促したい妊婦さんにとって、試したくなるものばかり。陣痛ジンクスには、食べ物、運動、生活習慣にまつわるものまでさまざまあります。
今回は、人気の陣痛ジンクスを詳しく解説しながら、陣痛に備えるためのヒントをお届けします。
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人気の陣痛ジンクスを紹介
では、人気の陣痛ジンクスからSNSで話題になったものなど詳しくご紹介します。ひとつずつみていきましょう。
オロナミンC

定番の陣痛ジンクスといえば「オロナミンCを飲むと陣痛が来る」というもの。これは、炭酸とビタミンCが体を刺激するからともいわれています。
また、出産間近のママたちの間でよく話題になることで「そろそろ準備かな」という意識を高めるきっかけにも。陣痛が来るのはタイミング次第ですが、オロナミンCを飲んだ数時間後に陣痛が始まったという声も多数あります。
もちろん医学的根拠はありませんが、試してみたくなる代表的な陣痛ジンクスです。
焼肉
「焼肉を食べた次の日に陣痛が来た」という体験談から広まった陣痛ジンクス。スタミナをつけて出産に備えるという意味もありますが、香ばしいニオイや脂の刺激が消化器系を活発にし、間接的に陣痛につながる可能性があるともいわれています。
とくに、妊娠後期の疲労や食欲不振があるなか、しっかり食べることは体力づくりにもつながります。
陣痛ジンクスとしても有名な焼肉、試すなら脂っこさに注意しながら適度に食べてみるのがおすすめです。
ラズベリーリーフティー
陣痛ジンクスのなかでもハーブティー好きに人気なのが『ラズベリーリーフティー』。このお茶には、古くから「子宮の収縮を助ける」とされ、安産祈願として飲まれていました。
とくに、陣痛前の数週間から少しずつ飲み始めると、出産準備が整いやすくなるとも。陣痛を促す直接的な効果は医学には証明されていませんが、リラックス効果があるため陣痛ジンクスとして根強い人気を誇ります。
スクワット
妊婦さんの運動としても知られるスクワットですが、これは陣痛ジンクスとしても有名です。下半身を中心に動かすことで、骨盤周辺の筋肉が刺激され、赤ちゃんが下がりやすくなるとされています。
陣痛を自然に促したい人は、体調に合わせて軽くスクワットを取り入れるといいでしょう。ただし、無理は禁物です。医師に相談しながら安全に行うことが大前提です。
運動系の陣痛ジンクスのなかでも、手軽で効果を実感しやすい方法のひとつです。
雑巾がけ
床を手で拭く動作=雑巾がけは昔からある陣痛ジンクスのひとつです。四つん這いの姿勢になることで骨盤が開きやすくなり、赤ちゃんが下がるサポートになるといわれています。
また、前かがみになることで子宮の位置が刺激され、陣痛につながるという説もあります。陣痛ジンクスとしてはシンプルながら、実際に雑巾がけをしたその日に陣痛が来たというママの声も多数。
ただし、無理は禁物。お腹が張る場合はすぐに中止しましょう。
階段の上り下り
階段の上り下りも人気の陣痛ジンクスです。歩行と同様に骨盤をしっかり動かすことで、赤ちゃんの下降を促し、子宮口が開きやすくなると考えられています。
陣痛がなかなか始まらない時や微弱な陣痛が続いているときに実践する人もいます。ただし、バランスを崩しやすく危険も伴うため、必ず手すりを使い、無理のない範囲で行いましょう。
陣痛ジンクスのなかでも体を動かすタイプは、妊婦さんの体調と相談しながら正しく取り入れることが大切です。
焼き芋
意外と知られていませんが、焼き芋も陣痛ジンクスのひとつ。食物繊維が豊富な焼き芋を食べることで腸が刺激され、結果的に子宮にも影響が出るという説があります。
便秘がちになる産後や妊娠後期の妊婦さんにとって、腸内環境の改善は重要な要素。体の巡りがよくなることで陣痛が誘発されやすくなるという考えです。
甘くて食べやすい焼き芋は、寒い季節にもぴったりな陣痛ジンクスです。
カレー
「スパイス=刺激」で、陣痛を呼び込むという考えから産まれた陣痛ジンクスが「カレーを食べること」。とくに辛口のカレーは、胃腸を刺激し、腸の働きを活発にするため、それが子宮への刺激にもつながるといわれています。
日本だけでなく、アメリカやイギリスでも同様のジンクスがあり、カレーは国際的な陣痛ジンクスともいえる存在。食欲があるときに無理のないからさで試してみるのもいいでしょう。
ラブレター
心が揺さぶられる体験も陣痛ジンクスのひとつ。たとえば、パートナーに感謝の気持ちを込めてラブレターを書くと、感情が高まりホルモンが変化し、陣痛が始まるきっかけになるという説もあります。
妊娠中のストレスや不安を整理する効果もあり、精神的なリフレッシュが陣痛につながる場合も。陣痛ジンクスは体だけでなく、心への刺激も重要ということがわかります。心を込めた手紙はきっと、パートナ-との絆も深めてくれます。
焼きそばパン
ユニークな陣痛ジンクスとして一部の地域やSNSで話題なものが「焼きそばパンを食べると陣痛が来る」というもの。
脂質と炭水化物が多く含まれており、消化器官を活性化させる効果が期待されているという説もあります。また、食後の満腹感が副交感神経を刺激し、体をリラックス状態に導くことで陣痛が始まりやすくなる可能性も。
満月の夜は出産が多い
「満月の日に陣痛が来た」という声は非常に多く、これは昔から有名な陣痛ジンクスのひとつです。月の引力が羊水に影響を与えることで、子宮収縮が起きやすくなるとも考えられています。
科学的には決定的な根拠はない物の、実際に助産院や病院では「満月は出産が集中しやすい」という声も。出産予定日が使いなら満月カレンダーもチェックしておくと、心の準備ができるのでおすすめです。
新月も陣痛を呼ぶタイミング
満月に並んで有名な陣痛ジンクスが「新月に陣痛が起こる」という説です。月の引力が最大限に変化するタイミングで、体内の水分バランスにも影響が出るという見解もあります。
実際に産院では、新月と満月前後に出産が重なる傾向があるという声もあり、妊婦さんの間では信じられている陣痛ジンクスのひとつです。
陣痛を意識し始める時期になったら、月の満ち欠けに注目して過ごすのもいいかもしれません。
満腹まで食べると陣痛が来る
「お腹いっぱい食べたら陣痛が来た」という話は、多くのママが経験しています。陣痛ジンクスのひとつとして知られているこの習慣は、子宮が刺激を受けるためだと言われています。
ただし、妊娠後期は胃が圧迫されやすくなるため、無理に食べ過ぎると逆に体調不良を起こすこともあるので注意が必要です。食後のリラックス効果も手伝って、陣痛を呼びやすくなる一説もある興味深い陣痛ジンクスです。
出産準備を完了させると陣痛が来る
「入院バッグをきっちりそろえた翌日に陣痛が来た」という体験談は非常に多く、これは「もう出産の準備が整った=安心した心が陣痛を呼ぶ」とされる陣痛ジンクスです。
無意識の緊張がほぐれることで、副交感神経が優位になり、自然と陣痛が始まると言われています。実際に「いつでも出産できる」という気持ちの切り替えが、ホルモンバランスの変化を促すことも。陣痛ジンクスのなかでも精神面に注目したユニークな例です。
陣痛ジンクスの信ぴょう性はある?

多くの陣痛ジンクスは、先輩ママたちの経験をもとに広まったもので、科学的な根拠があるとは言えません。
陣痛はホルモン分泌や胎児の状態など複雑な要因が関係しており、特定の行動で確実に起こせるわけではありません。とはいえ、陣痛ジンクスをためすことで「気分転換になる」「リラックスできる」といったいい効果があるのも事実です。
気持ちが整えばホルモンバランスも整いやすくなるので、過信せず楽しむ気持ちで取り入れるのがベストです。
陣痛ジンクスは「楽しみながら」が正解

陣痛ジンクスは迷信や噂であっても、出産までの不安な時間を和らげるためのポジティブなヒントにもなります。
「やっと陣痛が来るかも」と思えることで気持ちが軽くなり、前向きに出産を迎えられる妊婦さんも多いです。なにより大切なのは、無理をせず、焦らず、安全第一で陣痛ジンクスを楽しむこと。
あくまでも「おまじない」として笑顔で赤ちゃんを迎える準備に役立ててくださいね。
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