赤ちゃんの背中スイッチとは?医療監修ページを参考に原因と対処法を徹底解説

育児

赤ちゃんを抱っこして寝かせたあと、布団に置くとすぐに泣いてしまう…この現象はよく「背中スイッチ」と呼ばれ、多くのママ・パパが悩むポイントです。

なぜ赤ちゃんは背中スイッチが入ってしまうのか、その原因と具体的な対処法を専門的な知見や医療監修の情報を交えながら詳しく解説します。

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背中スイッチとは?

背中スイッチは、抱っこで寝た赤ちゃんを布団に置いた瞬間に起きて泣き出す現象です。

赤ちゃんの身体的・心理的な理由が絡んでおり、新生児期から生後6ヶ月くらいまでにとくに多く見られます

原因は大きく分けて4つあり、それぞれ対処法も異なります。

背中スイッチの4つの主な原因

1. 背中のCカーブが崩れることによる違和感

胎内で丸まった姿勢(Cカーブ)で過ごしてきた赤ちゃんにとって、抱っこから布団に置くときに背中の丸みが失われることは大きな刺激です。

生まれたばかりの赤ちゃんはとくに敏感で、姿勢の変化に強い違和感を感じて目を覚ましてしまいます。

専門家は、この姿勢変化を和らげるために赤ちゃんの背中の丸みを保ちながら、そっと布団に下ろすことを推奨しています。

2. 体温や肌触りの温度差

抱っこ中は親の体温で温かく感じている赤ちゃんも、布団のひんやりした感触に置かれることで驚き、起きてしまうことがあります。赤ちゃんの体温調節機能は未発達なので、この温度差は大きなストレスです。

対策としては、布団を事前に湯たんぽなどで温めたり、暖かいタオルを敷く方法があります。ただし、火傷に注意しながら使用しましょう。

3. 浅い睡眠(レム睡眠)で置かれてしまうこと

赤ちゃんは成人と比べて睡眠サイクルが短く、浅い眠り(レム睡眠)の時間が長いのが特徴です。このレム睡眠中に布団に置くと、刺激で目を覚ましてしまいます。

寝かしつけ後すぐに下ろすのではなく、深い眠りに入るまで様子を見ることが重要です。

具体的には、赤ちゃんの呼吸がゆっくりになり、体がリラックスしている状態を確認しましょう。

4. 原始反射の一種「モロー反射」

モロー反射とは、赤ちゃんが急な動きや音に驚いて手足を大きく広げる反射で、生後4〜5ヶ月頃まで見られます。

この反射が起こると、赤ちゃんはびっくりして泣いてしまいます。背中を布団に置くときに刺激となり、背中スイッチが入る原因の一つです。

背中スイッチはいつまで続く?

個人差はありますが、一般的には生後6ヶ月〜1歳頃までに落ち着いていくことが多いです。

これは、深い眠り(ノンレム睡眠)が増え、モロー反射も減るためです。とはいえ、性格や環境によってはそれ以降も続くことがあります。

不安が強い場合や長期間続く場合は、小児科医や助産師に相談することも検討しましょう。

医療監修ページも参考にしたおすすめ対処法8選

1. 深い眠りに入ってから布団に置く

赤ちゃんが深い眠りに入るサインは、呼吸がゆったりし、手足がリラックスしている状態。

寝かしつけ後10〜15分ほど待ち、落ち着いたタイミングでゆっくり下ろすことがポイントです。

2. 布団や寝具を暖かく保つ

布団の背中が当たる部分をあらかじめ温めておくと温度差が和らぎ、起きにくくなります。湯たんぽや電子レンジで温めたタオルを活用しましょう。

ただし、赤ちゃんのやけどに注意が必要です。

3. 赤ちゃんの背中のCカーブを保つ姿勢で下ろす

赤ちゃんの背中を丸めたまま、「お尻→背中→頭」の順にゆっくり布団に置くと違和感を減らせます。

4. おくるみ(スワドル)を活用する

おくるみで赤ちゃんを包み、モロー反射を抑制。胎内のような安心感を与えることで背中スイッチが起きにくくなります。

5. 抱っこ紐やバウンサーを活用する

どうしても布団に置けない時は、抱っこ紐やバウンサーで寝かせるのも一つの方法です。眠ったら静かに置くと起きにくくなります。

6. ホワイトノイズや胎内音の音源を流す

ホワイトノイズは赤ちゃんのリラックスを促します。YouTubeやアプリ、ぬいぐるみ付きスピーカーで使うと効果的です。

7. 日中の活動リズムを整える

朝はしっかり日光を浴び、夜は暗く静かな環境を作ることで体内時計が整い、夜の睡眠の質が向上します。

8. 毎日のねんねルーティンを作る

お風呂→授乳→絵本→おやすみの歌など、一定の流れを毎日繰り返すことで赤ちゃんの睡眠準備を助けます。

よくある質問(FAQ)

Q1: 新生児でも背中スイッチは起こりますか?
A1: はい。モロー反射が特に強い新生児期に多く見られます。

Q2: 背中スイッチはいつまで続きますか?
A2: 一般的には生後6ヶ月〜1歳頃ですが、個人差があります。

Q3: 何をしても起きてしまう場合どうすれば?
A3: 対処法を組み合わせて根気よく試し、睡眠環境を整えることが大切です。必要なら専門家に相談を。

まとめ

赤ちゃんの背中スイッチは、姿勢の変化や温度差、浅い睡眠、モロー反射など複数の要因が絡んで起きる自然な現象です。

決して赤ちゃんが「わがまま」なわけではなく、安心・安全を求める本能的な反応だと理解しましょう。

対処法を根気よく試し、赤ちゃんのペースに合わせて無理なくケアしていくことが大切です。つらい時は一人で抱え込まず、助産師や医師など専門家に相談してください。

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